【図解でわかる】注文住宅の流れ|計画〜引き渡しまでを全て解説
注文住宅の計画から完成、引き渡しまでの流れを、図解やイラストも交え、分かりやすく解説していきます。
「注文住宅で理想の家を建てたいけど、何から始めたらいいのだろう・・・。」
注文住宅で理想のマイホームを実現するためには、
- 何から始めれば良いのか
- どのタイミングで何をすれば良いのか
- いつ、誰に何を相談したら良いのか
など、実際に準備から完成、引き渡しまでにすべきことは多くあり、どう進めれば良いかイメージがつかないことが多いと思います。
そのため、注文住宅は家づくりを始める前に全体の流れを知っておくことが大切です。
そこでこの記事では、「注文住宅の計画から完成、引き渡しまでの流れ」を、わかりやすく解説していきます。
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最後まで読んでいただければ、「注文住宅の全体像」を把握した上で、具体的にいつ、何をすればいいのかを詳細まで理解することができます。
それでは、理想の家づくりのために必要な知識と流れを見ていきましょう。
1. 図解でわかる注文住宅の全体像
まずは完成までをイメージしながら全体像を見てみましょう。
注文住宅の流れは9つのステップに分かれます。
注文住宅は、デザインや間取りにこだわればこだわるほど、打ち合わせの回数が増え時間がかかります。期間はお客様それぞれによって開きがありますので、どうしても完成させたい期限がある場合は、早めに行動を始めることをおすすめします。
それでは、各ステップについて詳しく見ていきましょう。
2. 【STEP1】暮らしのイメージづくり
ステップ1では、暮らしのイメージづくりをしていきます。
まずは、
- 場所(具体的な地区、)
- こういう暮らしがしたい
- こんな家が理想
など、実現したい暮らしのイメージをしましょう。
イメージを言葉で話せるようにしっかりまとめておくことで、施工会社の選定や不動産会社に相談する際にスムーズに要望を伝えられるようになります。
理想の暮らしをイメージするためには以下の方法がおすすめです。
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2-1.インテリア雑誌を見て理想に近いものをピックアップする
インテリア雑誌や間取り集、画像検索などで理想のイメージに近いものをピックアップしてみましょう。
ピックアップした切り抜きや画像は保存をしておき、施工会社との打合せ時に提示すると、イメージが伝わりやすく、スムーズに話が進みます。
2-2.近所の住宅街を散策してみる
新興住宅街などを散策してみることもイメージづくりのためにはおすすめです。
「モダンな家」「南欧風の家」「真っ白い壁が印象的な家」「大きなガレージが特徴的な家」など、それぞれの家主がこだわりを持って建てた家を眺めることで、自分の理想が明確化するでしょう。
2-3.家族全員で新居に求める要望・希望を書き出してみる
注文住宅の良さは、理想の住宅を自由に設計できるところです。ご家族全員でこれから住む新しい家に求める要望や希望を話し合い、書き出してみましょう。
例えば、
- おしゃれなアイランドキッチンが欲しい
- 大きな本棚のある家
- 子どもとコミュニケーションが取りやすい間取り
- 耐震性は譲れない
- 収納を多めに欲しい
など、たくさん出てくるはずです。
希望・要望を施工のプロに伝えることで新しい提案をしてくれるかもしれません。「こんな希望は無理かも...」とあきらめずに、まずは自分たちの理想の暮らしを書き出してみましょう。
2-4.SNS(主にInstagram)を見て、理想に近いイメージ例を探してみる
SNS(主にInstaguram)を見て、理想に近いイメージ例を探してみるのも良いでしょう。
SNS(主にInstaguram)では実例写真が公開されています。外観の全体像や入り口や間取りなど全体的な内容はもちろん、キッチンのこだわっている細部がわかる写真など、様々なものが公開されています。
検索機能を使って理想に近いイメージ例を探してみることで、今まで洗い出してきた言葉でのイメージが、具体的な形や色などの描写のイメージに一気に近づいていくはずです。
3.【STEP2】資金計画を立てる
ステップ2は、資金計画です。
暮らしのイメージが膨らんだら、資金計画を立てていきましょう。
注文住宅の購入は、人生で最も高い買い物になるかもしれません。資金計画をしっかり立てて「お金が足りない」、「ローンの返済が大変で生活が苦しい」とならないように、
- いくら必要か
- 必要なお金をどう準備するか
をしっかり検討しておくことが大切です。
資金計画は、次のことを行なっていきましょう。
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3-1.家が建つまでの全費用を把握する
家が建つまでに「いくら必要なのか」全費用を把握して予算の目処を立てましょう。
家が建つまでには、建築費用のほかに、工事費や引越費用、税金がかかります。
▼注文住宅を建てるのにかかる費用
☑︎土地購入費 | 土地購入にかかる費用 |
---|---|
☑︎建設工事費 |
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☑︎設計料 | 設計にかかる費用 |
☑︎諸費用 |
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☑︎購入後にかかる費用 |
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3-2.自己資金をいくら出すか検討する
注文住宅を建てるために必要な費用をだいたい把握できたら、自己資金をどれぐらい準備できるか検討しておきましょう。
家計リスクを抑えるためにも、余裕を持って生活費の1年分は手元の資金としてあると安心です。今後の資金計画に不安な場合は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談してみるのもおすすめです。
3-3.住宅ローン借入額をシミュレーションする
自己資金の検討と合わせて、住宅ローンの借入額もシミュレーションしておきましょう。
住宅ローンの返済は、借入金額や金利、返済年数で大きく変わります。あらかじめシミュレーションをしておくことで具体的にイメージができ、金融機関との話し合いがスムーズに進むはずです。
例えば、金融機関のホームページなどで借入額のシミュレーションが行えますので、利用するとよいでしょう。
3-4.自分に合った住宅ローン借入先を検討する
住宅ローンには、銀行や信用金庫など民間の金融機関から融資を受ける固定金利型、変動金利型、固定金利期間選択型の住宅ローンと、国が融資をする財形住宅融資があります。
住宅ローンは、長い期間返済が続きます。同じ借入額でも金利や返済期間などによって、総返済額や毎月の返済額が変わりますので、しっかり比較検討しながら、自分に合った住宅ローンの借入先を選ぶことが大切です。
4.【STEP3】土地探し&施工会社を選ぶ
ステップ3は、土地探しと施工会社選びです。
土地が決まっていなければ、土地探しと施工会社選びを並行して進めましょう。
土地探しは、不動産会社に相談するのが一般的ですが、土地探しを手伝ってくれる施工会社も多いですし、建設条件つきの土地を紹介してもらえる場合もあります。
4-1.土地を探す
土地購入から始める場合は、まずは土地の相場を知るために不動産情報サイトで土地情報をチェックすることをおすすめします。
不動産会社に予算や広さ、希望の条件などを伝えて依頼し、良い土地が売り出された場合はすぐに連絡してもらえるようにしておくとよいでしょう。
土地探しと並行して、施工会社に土地を探していることを伝え、土地探しと施工会社選びを同時に進めることで、よりよい条件の土地に巡り会えるチャンスが増えます。
4-2.施工会社をピックアップする
土地探しと並行して行う、施工会社選びについて詳しくご説明します。
注文住宅を建てるには、大きく分けて、大手の「ハウスメーカー」、地元に密着した「工務店」、「デザイン事務所」があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
ハウスメーカー | 安定した品質、自由度は低い |
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工務店 | 地元密着型で細かな要望も通りやすい、自由度が高い |
デザイン事務所 | 希望を踏まえた個性的なデザインが叶う、デザイン料などコストは高い |
それぞれの特徴を理解して、住宅展示場やオープンハウスなどを見学し、理想の家を建ててくれる施工会社をしっかり検討しましょう。
5.【STEP4】土地の売買契約
ステップ4は、土地の売買契約です。
土地購入が必要な方は、土地の購入を決め売買契約を行います。
一般的には契約時に土地代金の10%ほどの手付金を支払います。
手付金以外にも、「仲介手数料」「契約印紙代」などの諸費用も必要となる場合や手付金以外の残りの代金を建物引渡し前に支払う場合もありますので、事前に必要となる費用や支払うタイミングを確認しておきましょう。
6.【STEP5】建物のプランニング
気になるハウスメーカーや工務店などを厳選して数社に絞り、
- 簡単な間取り図い
- 見積もり概算
- 資金計画書り
の作成をお願いし、比較検討します。
施工会社との打ち合わせでは、ステップ1のイメージや希望を書き出したものを伝えます。このとき、希望するものに優先順位をつけて相談のうえ、建物のプランニングをしてもらいましょう。
打ち合わせ時にイメージをうまく伝えられないと、理想の設計や予算とかけ離れたものになってしまいます。あらかじめ、間取りや設備の希望を明確にしてリストアップしておくことで、スムーズにプランニングや見積もりを作成してもらえます。
打ち合わせの際は、以下の点について要望を伝えましょう。
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この段階でしっかり要望を伝えることがで、希望のプランや見積もりに近づき、スムーズに話し合いが進むでしょう。
6-1.施工会社の比較
複数の会社に建物のプランと見積もり書の作成を依頼して比較をする際は、以下の項目を意識しながら検討することをおすすめします。
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上記の項目を見比べ、自分の理想が叶う施工会社を選びましょう。

7.【STEP6】見積もり提示・仮契約
ステップ7は、見積もり提示・プラン決定です。
各社から出されたプランや見積もりを比較して、プランを決定し1社に絞ります。決定した施工会社とは仮契約を結び、さらに詳細にプランを詰めていきます。
このとき、仮契約を結ぶことになりますが、会社によっては申込金として5〜10万円必要になることもあります。事前に必要なものや流れを確認しておくと安心です。
8.【STEP7】工事請負契約(本契約)
ステップ7は、工事請負契約(本契約)です。
最終的なプランや金額、工期が固まったら、いよいよ工事請負契約を結びます。
建築会社との間に何らかのトラブルが発生した場合は、契約書に記載された内容をもとに話し合い、解決していくことになります。そのため、契約書に記載されている内容はしっかりと把握し、納得した上で契約を結ぶことが大切です。
工事請負契約後に追加費用がかかるなどのトラブルがないように、希望の仕様・設備があるか、請負代金に相違がないかなど、契約内容をしっかりと確認しましょう。
8-1.住宅ローンの本審査・ローン契約
施工会社と工事請負契約を結んだら、住宅ローンの「本審査」を受けられます。本審査にかかる期間は、1~2週間が一般的ですが、場合によっては3週間以上かかります。
住宅ローンの本審査に通れば、住宅ローン契約を行います。

9.【STEP8】着工
ステップ8は、いよいよ着工です。
施工会社と契約が完了して住宅ローンの審査が通ったら、工事の着工に進みます。
あとは完成を楽しみに待つだけ!...ではなく、着工前、着工後にもそれぞれやるべきことがあります。
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9-1.着工前にやること
着工前にやることを詳しく見てみましょう。
9-1-1.近隣へのあいさつ回り
工事中は重機が通ったり騒音でご近所に迷惑がかかることになります。トラブルを未然に防ぐために近隣へのあいさつ回りを行いましょう。
9-1-2.地鎮祭
地鎮祭とは、土地を守る神様に工事の安全を祈願する儀式です。地域や希望によって行わないこともありますが、施主と営業、工事担当者が一堂に顔を合わせる機会にもなります。事前に家族と相談して行うかどうか決めておきましょう。
9-2.着工後にやること
着工後にやることを詳しく見てみましょう。
9-2-1.上棟式
上棟式とは、骨組み完成後に工事関係者が集まって安全を願う儀式のことです。地域によっては、お菓子やおもちを撒くなどスタイルもさまざまです。
最近の家づくりの傾向では、地鎮祭のみを行うという施主が圧倒的に増えています。
9-2-2.工事の進捗状況の確認
着工後は、施工現場に積極的に足を運ぶことをおすすめします。自分の家が完成していく様子を見るのはワクワクしますし、進捗状況の確認も行えます。
また、職人さんとコミュニケーションを取り、顔の見える関係性を築くことも大切です。毎回ではなくても、感謝の気持ちを込めてお茶などの差し入れをするとよいでしょう。
10.【STEP9】竣工・引渡し
ステップ9は、竣工・引渡し、いよいよ建物の完成です。
完成してから引渡しまでの流れは以下の通りです。
- 完成立会い(最終的なチェック)
- 不具合が見つかれば修繕
- 第三者機関による完了検査
- 引渡し
工事が完了したら、施工会社と施主で「完成立会い」と呼ばれる最終チェックを行います。壁や床に汚れやキズがないか、建具はスムーズに動作するかなどしっかりと確認しましょう。もし不具合が見つかった場合は、別日に工事日を設け、修繕を行ってもらいます。
また、建築基準法に基づいた「第三者機関による完了検査」があり、無事に通過すれば、引き渡しのための手続きは完了です。不具合などの修繕が全て終わったら、正式に引き渡しとなります。
11.大分県で注文住宅を建てるなら「黒木製材所」にご相談ください
私たち黒木製材所は、大分県で唯一、自社で製材工場を持つ工務店です。
私たちは、お客様の人生に寄り添う「家」という作品作りを通じて、その先の未来もお客様と一緒に歩き、そして自らが建てた作品とも、一緒に歩き続けます。
- 熟練の職人が目利きした木材をお客さまためだけに加工
- 一級建築士による建築デザイン
を通じ、大分県ならではの木のぬくもりを活かした注文住宅を実現いただけます。
※音声にご注意ください。

▼黒木製材所の施工例
実際に注文住宅を建てられたお客様の声はこちらからご覧ください。
大分県での注文住宅についてお考えの場合は、お気軽にご相談ください。
12.まとめ
注文住宅は計画から家が完成するまでさまざまな工程があり、あらかじめ流れを把握しておくことが大切です。
注文住宅を建てる流れをもう一度見てみましょう。
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注文住宅は手間や時間がかかりますが、じっくり比較・検討をして、納得のいく施工会社を選び、理想のマイホームを叶えてください。
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